蕎麦屋のカレーと言ったら特に珍しさは感じないが、蕎麦屋の「インドカレー」と言ったらどうか。
少なくとも私はこの店でしか見たことがない。
銀座の一等地に立地する、カウンター席のみのセルフそば店。
店外にはインドカレーと書かれたノボリ。
銀座でありながら所謂立ち食いそばに近い業態の珍しい店でもある。
ちなみにこの店には全席丸椅子があるので安心。
この店の看板メニューは店名を冠したインドカレーのようだ。
よもだカレー。
自家製であり、本格和風インドカレー。
隠し味にはそばつゆを使用していると記載あり。
ルックスからして異質だ。
こういったセルフそば店ではレトルトカレーにありがちなドロリとした茶色いカレーが定番であるが、この店は黄色くシャバシャバ系のカレーである。
具は骨付きの鳥もも肉が一本。
その他はよく煮込まれているためかほぼ原形をとどめていない。
辛口のカレーだが、それ以上にかなり酸味が強い。
酸味の強いトマトが使われていそうだ。
和風カレーとは言っても隠し味のそばつゆ感はあまり感じない。
カレー単品で頼んでしまったので酸味が印象に残ってしまったが、そばとセットにしておけば甘辛のそばつゆとバランスが取れて相性が良さそうだ。
これは後悔。
この店では他にも風変わりなメニューも扱っている。
インターナショナルそばと銘打たれた「チーズそば」、日本蕎麦のつゆに麺がラーメンという「ラそば」など、挑戦的なメニューのポスターが其処彼処に貼られている。
カレー自体がとても美味しいとは言えないが、一風変わったメニューが楽しめるという意味ではまた訪れてみたい店だ。
自家製にこだわっている店のようなので好感も持てる。
再訪アリ。